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「もしもギャルが稲盛和夫を読んだら」

 

初めまして、ギャル調査員のぬま男です。

 

かなり前ではありますが、もしドラ」こと「もしも高校野球のマネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」はかなり新しい切り口でマネジメントを捉え、空前のブームを巻き起こしました。

 

そこから時間が経ちギャルを新しい切り口で捉えたらどうなるのであろうかという興味からこの「もしギャル」立ち上がりました。

 

ただのインスパイア企画です、、、

そして今回は「もしもギャルが稲盛和夫を読んだら」ギャルは更生してしまうのか

取材していきます。

今回はギャル店員ばかりのBar に行ってきました。

数々のメディアに取り上げられた、渋谷の有名なギャルBAR。
そこの店員がもし稲盛和夫に更生され、黒髪にでもなろうものなら、稲盛大先生の勝利。
逆にギャルはそれでも自分の人生を曲げないのであればギャルの勝ち。
果たして結果はいかに?

入店前
ぬま男:「自分で立ち上げたこの企画だけど正直、行きたくないなぁ・・・」

というのもあまりガールズバーに行くのが得意じゃない、調査員ぬま男。

それこそ昔は365日渋谷いて、そのへんのギャルは友達だったし、本当にいけば誰かしら知り合いがいた状態だったが、今でこそ、僕がいた5年前とは全く違う街だった。

ただここで、昔の自分を思い出し、渋谷にいるやつ全員、友達なんだろ?と自分を奮い立たたせて、入店しました。


そして扉を開けた瞬間

ギャル:「チョリオーーーツッ」

という声が聞こえてきた。

早速Uターンして帰ろうと思ったが

そんな僕の心情も知らずに、ズケズケとギャルは「お兄ちゃん1人?よくきたじゃん!」と早速コミュ障の僕にダイレクトアタックしてきた・・・

ただ、この変に相手を気にしないということが、ギャルの良いところで
彼女たちに救われる人は多く、社会が求めているのはまさしくギャルだった。

席について、まず料金等の説明を受け、オレンジジュースを頼んだら、オレンジジューチュなんでちゅか?と言われたが心の中で「オレンジジュースのポテンシャルを甘く見てるな100%だぞ 100%出し切って生きている奴どのくらいいる?そんな奴より、100%に生きてるオレンジジュースの方が最強だろ」と呟き、オレンジジュースをすすった。

取りあえず乾杯しようよと言われ、ギャルとカンパイをすることに、そして乾杯の音頭だが、やはり普通のものではなかった。

なんと乾杯は「チョリオツ」らしい、、、

恥ずかしいというかなんともオレンジジュースを片手にチョリオツという単語を発するとは思いもよらなかった。

そしてあるギャル音頭をとった。

ギャルA:「今日もみんなチョリオーツ!!!

グラスを当ててカンパイをして、そして調査することとなった。

ギャルA:「その袋の中何入ってんの?」

ようやく本題に入れたと思い、

ぬま男:「実はこれプレゼントがあるんだよね!」

ギャルA.B:「え〜何それ、なんかキモいんだけど爆笑」

ぬま男:「実は本なんだけどさ、よかったら読んでみて!」

ギャルA:「うち少しだけ本読むよ」と1人のギャルがいった。

ぬま男:「最近何読んだの?」

ギャルA:「西野亮廣とホリエモンの馬鹿とアホとは戦うなっていう本を読んだけど、何よませんの?」

ぬま男:「稲盛和夫って人の本」

ギャルB:「稲盛和夫とか誰だよ、山盛りポテト、アゲ☝️」

経営の神様がめちゃくそ言われる次第に、、、

ぬま男:「au作った人だよ」

ギャルA:「うちau使ってるんだけど、アゲ☝️」

全ての語尾にアゲ☝️がつくのはやばい、、、

ぬま男:「これ読んで感想教えて! じゃあもし、ギャルが稲盛和夫を読んだらスタート!!」

ギャルB「からの〜?」

ぬま男:「すいません・・・じゃあ読んでくださいw」

ギャルA:「第一章 本当の人生」
ギャルB:「やってこー」

この掛け合いはホントなんなんだw そこらへんの漫才より洗練されている。

ギャルA:「試練を機会として捉えることができる人、そうゆう人こそが限られた人生を本当の自分の人生として歩むことができるのです。サンマーク出版」

ギャルB:「やーーーったサンマーク出版じゃんアゲ️www」

もうわけわからんw

ぬま男:「じゃあ次お願いします。」

ギャルA:「原因と結果を見極める。自分に訪れる出来事の種を撒いているのは全て自分なのである。 なんかこれHじゃん!」

ギャルは下ネタを微塵も躊躇がない、
こういうところもギャルマインド最強たる所以なのか

そしたら急に歌い始めた。

ギャルA:「無限大の夢のふふふ〜ん♪ 人間の能力は無限大アゲ〜☝️」

ちがうギャルも歌い出した。

ギャルB:「無限でやってくイェイ イェイ フォーエバー♪」

もう理解しようとなんて思ってはダメだ。
彼女たちは僕の脳では測りきれない・・・

ギャルA:「てか稲盛、金持ってそうだねw てか生きてんの?」

経営の神様勝手に殺すなw

ギャルA:「てかうち最近プロダクトマネージメントってことやってるから、
こういうの結構、共感なんだよね。」

ぬま男:「プロダクトマネージメントなんて言葉よく知ってるね、」

ギャルB:「うちマネージャーだから」
ギャルA:「うち来年G Mだから」

ぬま男:「GM ってゼネラルマネージャーのこと?笑」

ギャルB:「知ってんね〜笑」
ギャルA:「やるじゃん」

GMって日本の企業でもあんま使わないのに最先端をいくギャルのお店。さすがだ・・・

ギャルA:「ちょっと待って、ギャルBに言いたいことがある。」

おっなんだ、なんだ

ギャルA:「リーダーの秘訣 判断するということは、考えようを自分の中の物差しと照らし合わせて決めるということだ」

ギャルB:「よくわからないんだけどアゲ️ うち何回も読まないとわからないんだよね」

ギャルA「リーダーは自己犠牲を持つ勇気を持たなければなりません」

ギャルB:「自己犠牲って何?w」

ぬま男:「自分を犠牲にすることだよ、例えば、シフトが入りたくない時でもリーダとしてシフトに入らないといけなかったりって感じ」

ギャルA:「ねーこれさ、シンプルに落ち着いて読みたいんだけど

ぬま男:「あげるよ」

ギャルB:「えーーまじで、くれんの?マジで嬉しいんだけど」

ギャル一同:「チョリーーーース」

誰かが入店するたびに歓迎的なチョリースが飛び交う。

ギャルA:「てかみんなに超重大報告していい?」
ギャルB:「何?どうせトイレ行ってくるとかでしょ?」

ギャルB:「何?当たったの?だとしたらうちまじ超能力者なんだけどw」

どうやら、ギャルは超能力者もいるらしいw

ギャルと話てて、思ったのは、なんかこの絶妙な距離感により、うまく本音が引出されるなと思った。 ギャルはインタビュアーにいても面白いなとも思いつつ、ギャル生き方は本当にシンプルだった。

自分のやりたいことをやって自由に生きる、周りの目をきにしない、これが私の生き方だからというものをすごく感じて、まさしくこれが世の中に足りないものだとも思った。
経営の神様と言われる稲盛和夫という考えに触れてもなお自分の生き方を貫いている。

 

 

結果


ギャルが稲盛和夫の本を読んだら・・・

 

ギャルはブレなかった。アゲ〜☝️♪

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こんにちは、ライターのゆくるです。

 

突然ですが、皆さんは最近「ギャル」を見たことがあるでしょうか?  

「あんまり見ないかも」「いやいや、結構いるぞ」と様々な意見が飛び交いそうですが、ルーズソックスをはいたりガングロに金髪といった、いわゆる「ギャル」と呼ばれる人達を見かけることは少なくなったのではないでしょうか?

ここ数年、アイドル人気の時代が続き、ギャルはいつしか街から姿を消してしまっています…。

その派手な見た目からアウトローな印象を抱かれがちなギャルですが、「自分を好きと言える強さ」「周りに流されない己の強さ」といったギャルのマインドは今の社会に足りないことではないでしょうか?

そのマインドを世の中に蘇らせたい私達としては、その象徴的なギャルが居なくなっていくのはとても寂しいものです…。

 

ところで、象徴的なギャルと言えばあなたは誰を思い浮かべるでしょうか。

きっとそれぞれ「この人こそギャル!」と思い浮かべる人物像は違うはず。

ということで、気になったので街頭インタビューを試みてみました!




いざ、渋谷へ…聞き込み開始!

今回はこのプロジェクトの長であるバブリーさんと共に調査を行っていきます。

バブリーさん

 

平日ど真ん中水曜日の夜、しかも新型コロナウイルスの影響で「街にあまり人がいないのでは?」と心配でしたが、渋谷は相変わらずたくさんの人で溢れています。

ということでさっそく調査開始!

しっかりマスクをしてコロナ対策をしながら臨みます。

 

たくさんインタビューをしていくとあることに気づきました。

「…なんだか、いつにもまして若者が多い気がする。」

春休みや学校が休校ということもあって暇を持て余した若者達が渋谷に集まってきているのでしょうか?

 

そうこう考えていると、ある男子三人組が目に留まり話しかけてみました。

ゆくる:こんばんは。今「ギャル」について調査を行っているのですが、少しお話聞いてもいいですか?

男子三人組:ああ、いいですよー。

ゆくる:ありがとうございます!ギャルと聞いて、思い浮かぶ人は誰ですか?

男子①:んー、ゆきぽよかな。

男子②:あ、分かる、俺もゆきぽよだな。

ゆくる:お、2人は一緒ですか。ゆきぽよさんのどこらへんがギャルっぽいと思いますか?

男子①:えーー、TVとか見てて、昔の話とか彼氏の話とか聞くとそうなんかなって。

ゆくる:他に例えば言葉や発言とかでギャルっぽいと思ったことはありますか?

男子①:やっぱ基本テンション高い。

男子②:ノリよさそう。

ゆくる:たしかにそこは1つ特徴ですよね。お兄さんはどうですか?

男子③:俺はゆうちゃみ。

ゆくる:ん?ゆうちゃみ、ですか?すみません、僕の勉強不足で申し訳ないのですがどういった方でしょうか?

男子③:ゆうちゃみはモデルさんでめちゃくちゃ可愛いんですよ!

バブリー:えーそうなんだ。ゆうちゃみさんはギャルなんですか?

男子③:見た目がギャルっぽい。調べると…こんな感じ(写真を見せてくれる)

バブリー:あー!可愛い!めちゃ可愛いですね。(プロフィールを見て)あ、大阪出身なんですね。

男子③:はい、大阪の方です。やっぱ関西弁でギャルの雰囲気も出てて。

バブリー:因みに大阪から来られたんですか?

男子一同:はい。

バブリー:どうですか?大阪ってギャルいますか?

男子③:いますけど、東京の方が多いように感じますね。

バブリー:あ、そうなんだ。

男子③:どこ行ってもいっるってかんじ。

男子②:大阪は道頓堀とかそっち側じゃない?

男子③:そう、大阪繫華街とか行けばいるんすけど、東京はまあ何でもないところにいるイメージ。

バブリー:(笑笑)今日はどこで見ましたか?

男子③:渋谷はもちろんそうだし、原宿とか新宿とかでも。

男子②:意外と銀座とか落ち着いたとこでもギャルはいるイメージ。

ゆくる:なるほど、なるほど。ですが、今ギャルは減りつつあるんですけど、それについてはどう思いますか?

男子①:あーーどうだろう…実際に肌で感じてないんで…。

男子②:でも、やっぱちょっとイタイなとは思うかも。

男子③:もうちょっと落ち着いたらいいのになーとは思うな。

男子③:僕ら18歳なんですけど、同世代の子とか年下で金髪にしてピアスあけたりしてるのを見るとちょっと…

男子①:(自分たちの周りには)真面目っ子か多いんで、怖いかなみたいな。

ゆくる:それは10代の貴重な生の意見ですね。どうも、ありがとうございました!

フレッシュな10代の意見を聞けて嬉しく思い、その後もガンガン調査を行っていきました。

 

 

 

次は40,50代の方にもお話を聞きたいと思っていたのですが…。

おじさん達が全然いない…!

ここ最近、若者の街から大人の街へ変わりつつある渋谷ですが、この日はいつにもまして若者で溢れ、ほろ酔い加減のおじさん達にお話を聞くことはできませんでした…。

街頭インタビューって難しい…。

ともかく、その後も調査を続けなんとか各世代にインタビューすることはできました。

果たして各世代が思うギャルとは誰なのでしょうか?

 

 

インタビュー結果発表~!!

10代 

1位:みちょぱ〔5票〕 2位:ゆきぽよ〔4票〕 3位:ギャル曽根〔2票〕 4位:ローラ、伊藤桃、ゆうちゃみ〔1票〕

20代 

1位:ゆきぽよ〔4票〕 2位:みちょぱ〔2票〕 3位:ちゃんみな、若槻千夏、アヴちゃん(女王蜂)〔1票〕

30代 

1位:安室奈美恵〔5票〕 2位:浜崎あゆみ〔4票〕 3位:ブリテリちゃん(3票)

40,50代 

1位:ギャル曽根〔4票〕 2位:工藤静香、安室奈美恵、飯島愛、ブリトニー・スピアーズ〔1票〕 (※敬称略)

という結果になりました!

 

10代,20代はみちょぱさん、ゆきぽよさんの名前が、30代以上は安室奈美恵さんの名前が多くあがりました。

 

ここで1つ気付いたことが。

それは、「どの世代の人達も、自分と同じ世代のギャルをイメージする」ということ。

一見当たり前のようにも思えますが、考えてみたら不思議です。安室奈美恵さんは、若者からしたらギャルというより歌姫というイメージがあるのでその名前が出なくても違和感はありません。

しかし、みちょぱさんやゆきぽよさんは現在TVでよく見ますから、30代,40代の方がその名前を言ってもおかしくないはず。

なのに誰一人2人の名前を言う人はいませんでした。

これは面白い。

もしかしたら、「ギャル」というのは各世代の「異端の代表」なのかもしれません。

彼女達のことを「イタイ」とか「パリピ」とかと思っていたとしても、心のどこかで同世代の彼女達の見えない「何か」に惹かれ、知らないうちにイメージに焼き付いている。

だから「ギャルと言えば誰?」と聞かれたときに、パッと同世代の彼女達の名前が出てくるのかも知れません。

その見えない「何か」というのはもしかしたら、彼女達の「己を貫く強い意志」だったりするのかもしれませんね。

 

 

ギャルって奥が深い…

まだまだ調査は必要なようですが、インタビューをしていて感じたのはギャルアイコンである彼女達と街にいるギャル達のイメージの差。

芸能人のギャルを答えるときは明るい雰囲気で「可愛い!」とか「ノリが良い!」などをおっしゃるのですが、街中にいるギャルについては印象が良くないようです。

たしかに、マナーがよろしくないギャルもいますが、それはギャルじゃなくても同じようにマナーの悪い人はいます。

逆を言えばギャルの中にも良識のある人はいるはず。

 

「ギャル」というメガネをかけかえてみると、可愛いや非常識といった見方からは分からなかったものが見えてくるかもしれません…。

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世界が「火曜の朝の目覚め」なら?

 

ひと昔まえではあるが、2012年に「日本のヤンキー化」現象を提唱していた精神分析学者がいる。斎藤環氏による2冊『ヤンキー化する日本』(角川oneテーマ21, 2014)『世界が土曜の夜の夢なら』(角川文庫, 2015)は当時それなりに読まれ、話題となった。それだけでなく『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(原田曜平, 幻冬舎新書, 2014)や『ヤンキー進化論』(難波功士, 光文社新書, 2009)も

本書は本講義の課題図書となっているので、生徒諸君はもちろん予習済みだと思うが、万が一まだ読んでいないようなら中間試験までには入手しておくこと。

内容は原著に譲るとして、ようするに当時の日本では「不良は減っているのに、一般人の中でのヤンキー的バッドセンスの共有度は高まって」いたのである。

 

時は過ぎて2020年。令和2年のいま、日本人の精神性はどのように描きうるだろうか?

 

…斎藤先生に断りもせずに、そんな壮大なテーマを「世界が “火曜の朝の目覚め” なら?」と掲げて語り始めてしまった。うーん、伏線回収できる自信はない w


日本のオタクとヤンキー、そしてギャル。

本書において斎藤氏が指摘しているが、日本においては精神論として【オタク→ヤンキー】の順番に注目されてきた。

 

まず「オタク」は、漫画やアニメ、ゲームなどのサブカルチャーに傾倒し、当時は『電車男』や『新世紀 エヴァンゲリオン』などで盛んに描かれた。

彼らの特徴として「いまここ」の現実を相対化しつつも、その想像力が趣味の範囲に留まっているという点が言われる。特定の領域に関するマニアックな情報収集や研究に勤しみ、ひとやモノ、景色のフェティッシュなまでの描き方に興奮する様は、まさに空間的・時間的な超現実のような世界観に対する妄想力を示すところである。

しかし「オタク」はその飛躍を自らの興味関心が及ぶ特定領域内に留めて、あくまで普遍性を志向しない。

 

つづいて「ヤンキー」だが、彼らもオタク同様に「いまここ」を相対化する傾向がみられる。

それは彼らの「バッドセンス」(古くは「つっぱり」)へのこだわりに見出せる。ヤンキーは、例えば物語におけるヤンキー的なキャラクターが担うような、現状への不満を相対化し、カリスマ性をもって「いまここ」ではないどこかへと道を切り開いていってくれそうという期待を抱かせる。

 

小泉純一郎や橋下徹、最近だとトランプも「ヤンキー」ではないだろうか。

 

こうした「ヤンキー」の現実を相対化するチカラは、その「反知性主義」と「換喩性」に依るものと考えられる。

ヤンキーには「気合とアゲアゲのノリさえあれば、まあなんとかなるべ」というモットーがあり、本質的で理性的な意思決定や行動より、むしろ「気合い」を重視した「心でっかち」になる傾向がある。これが、彼らなら現実を打破できるのではないかと周囲に期待させるようなヤンキーのもつ印象に繋がっている。

斎藤氏も「ヤンキー文化には、『本質』や『起源』と呼べるものがない。その本質なるものがありうるとしても、それは中心ではなく周縁に、内容ではなく形式に、深層ではなく表層にしか宿り得ないからだ。」と述べ、彼らの反知性主義はその虚構性すなわち換喩性と結びついているとする。

 

しかし彼らもまたオタク同様に「いまここ」を完全に相対化することには得てして挫折する。それは彼らのもつもうひとつの性格である「家族主義」的で保守的な「女性性」に依るものである。

 

彼らには、自らに紐づいた歴史や土地、仲間そして家族を大切にする特徴があるということは想像に難くないだろう。まさに古事記はスサノオノミコトの時代から、ヤンキーは多少やんちゃして周囲を困らせることがあっても、結局はドメスティックかつネイバーフッドな関係性を重視し、それによって現実の相対化に失敗するのである。このように伝統的なものに絡めとられている保守性もまた、ヤンキーの特徴なのである。

 

こうして、オタクもヤンキーも現実を相対化する傾向にありつつも、それに挫折している。そのことは、前者が「土曜の夜の夢」をみており、後者は「月曜の朝の憂鬱と希望」をみている、と喩えられる。長くなったが、このように日本で【オタク→ヤンキー】と注目されたことには、いつまでも変わらぬ現状に対して積もり積もった不満をなんとか打破してくれまいかという「希望」が背景にあり、とはいえそれは保守性とも背中合わせであるという「憂鬱」を孕んでもいるのである。



ギャルは現実主義的ゆえ、自他の関係においてリアルな矛盾を抱える

ちなみに斎藤氏は同書においてギャルにも少し言及しており、ギャルはヤンキーと対置され「アゲ」を重視する傾向をもつとして描かれる。ヤンキー文化に隣接して生まれたのがギャル文化であり「ヤンキー → チーマー → ギャル」という系譜が観察されるという。しかし残念ながらギャルに対する詳細な精神分析は行われていない。

ここでは平成を席巻したオタク・ヤンキーたちと比較して「ギャル」の精神はいったいどのように分析されるか、素人ながら考察してみたい。

 

(ヤンキー, チーマー, ギャル, オタクが勢ぞろいするドラマ『池袋ウェストゲートパーク』通称「IWGP」)

まずオタク・ヤンキーの共通点であった「夢」すなわち現実の相対化と挫折であるが、これに関して「ギャル」はむしろ「目覚め」ていると言えるほどに現実主義的であるように思われる。

 

前記事でも述べた通り「ギャル」は自分のこだわりと他者との関係性を重要視する。このとき採用される自己認知は極めて客観的でリアリティがある。ギャルモデルの「みちょぱ」氏が語るように、ギャルは己が例えば座学で優位でなくとも率直にそれを受け容れ、むしろ他者へのリスペクトの気持ちに接続している。これはオタク・ヤンキーのようにメタレベルの認知が欠如している精神性とは大きくことなる点である。「ギャル」たちは根拠のない気合いで自らに喝をいれることはしないし、場当たり的にフェイクに身を委ねることもない。等身大の自分のもつこだわりを貫くこと、これが「ギャル」は「夢」をみず「目覚め」ている、と主張した理由である。

一方で「ギャル」もまた矛盾性を孕んでいることに変わりはないと考える。ただしそれは現実と虚構ではなく、自己と他者である。「ギャル」たちが己の価値観や主義主張を大切にするほどに、それは他者との関係性を構築・維持することをしばしば困難にする。

 

クラスメイトに日サロでよく焼けた染め髪パーマに長い付け爪の子がいたら、積極的に話しかけようとはしないひとが少なくないし、

ホームグラウンドである渋谷を歩いていても、かつてのギャル第1世代の全盛期を知らないイマドキの若い子たちはなにか天然記念物でもみるかのような訝しげな目線を送るし、今やその姿に興奮してくれるのはむしろ外国人くらいである。

 

また見た目だけでなく、好き嫌いをはっきりと伝えるギャルはだからこそ他者との関係性とのギャップに板挟みになる。これはやはり血を分けた存在であるヤンキーから受け継いだか、やはり歴史や土地、仲間そして家族を大切にする「ギャル」たちは、トレンドや渋谷、様々なクラブハウス、イベサーの仲間、そして家族を大切にしている。

 

「みちょぱ」氏は「ギャルは親を大切にする!」と断言しているし、また「モテようと思ったらギャルはやっていない」と言うように、異性へ媚びを売るつもりがないことを主張するが、そのような意識が芽生えている時点で自他の関係性に敏感であるということは十分に示される。くわえて下記の記事で、ギャル雑誌としてその名を馳せた『egg』のオンライン版での復活後の編集長をつとめる赤萩さんも、ギャルの要件である「ギャル魂」の一つの要素として「仲間を大事にする」ことを挙げている。

ようするに、彼女たちは大変現実主義的な性格であり「目覚めて」いるがゆえに、自他の矛盾性に対して敏感で、ときに葛藤している。これが果たしてオタク・ヤンキーのときのアナロジーのように、結局は他者や社会に揉まれて自己のこだわりにおいて一定程度の挫折を経験することになるのか、はたまた違う方向性に向かうのか、それは今後の「ギャル」たち次第であろう。

しかし今のご時世、この課題の山積みな現状が、オタク特有の妄想で逃避できるわけでも、ヤンキーのカリスマ性に頼って劇的に改善されるわけでもないことは皆が薄々きづいているところであろう。加えてVUCAと呼ばれる複雑かつ変化の速いなかで、我々は信じられるものを失いつつある。そんなとき「芯がある」生き方をするギャルたちの姿は、憧れの眼差しでもって見つめられうるのではないだろうか。

 

彼女たちは自分の軸をしっかりと持ちつつ、それを現実的に周囲と擦り合わせていくという、まさにこの時代を生き抜くために重要なひとつのメソッドを体得している。そんな「ギャル」の精神が、これからの日本人像に重なってゆくことを願ってやまない。

 

 

さて、今回は課題図書の2冊からギャルをオタクやヤンキーと対比しつつ、精神分析的に考察・研究してみました。

あらためて、ギャルがいかにユニークな存在であるか、またその「マインド」のより深い部分に迫ることが出来た気もして、大変勉強になりました。

来週のゼミも楽しみだな~。あれ、確か来週は小テストがあるとか…??

 

ちゃんと過去記事を復習しますね! え、他の連載からも出題するかもなの??

ひえ~、みんな、来週までに、このゼミ以外の記事にも目を通しておいてくださいね!

 

ではでは~、アディオス!!!

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こんにちは。バブリーです。

 

先日渋谷を歩いていたら「全然ギャルいないじゃん」ということに気がつきました。

 

ギャルカルチャー発祥の地・渋谷から本当にギャルは消えてしまったのか……。

 

我々は真相を暴くべく、渋谷に向かいました。

 

 

今回の調査員のご紹介。

 

ゆくるくん

たかねん

二人ともまだ本物のギャルに会ったことがないとのことで、写真の通りとてもワクワクした様子でした。

調査では「ギャルの自覚を持った本物のギャル」を見つけるために、

 

敢えてこちらからは声をかけないことをルールとしました。果たしてギャルに会えるのか?!

 

ゆくるくん「ギャル探してます〜!本物のギャル探してます〜〜〜!!!!」

….意外といけるタイプなんだゆくるくん、と内心思いながらもハチ公前でギャルを探すこと30分。

 

まあ全然見つからない。

 

ハチ公前がダメなら..と「ギャルの聖地 109」に向かいました。

 

最初は恥ずかしがっていた たかねんも、ギャルがいなくなった渋谷に憤りを感じたのか、やけくそに叫びます。

 

 

「ギャルいませんか〜〜??渋谷のギャルいませんか〜〜?」

 

渋谷の夜は混み合っているのにも関わらず、

我々の目の前からは人がモーゼの十戒のようにさーっと消えていきます。

 

それでもギャルを見つけたい一心で再びハチ公前へ。

 

「ギャルいませんか〜?ギャルいませんか〜?」

 

我々に向けられた視線はだいぶ冷たく、心が折れそうになったその時、

 

「俺ら元ギャルですよ!!!!」

元ギャルだと名乗る男性三人組が、この日初めて話しかけてくれました。

 

ゆくるくん:ありがとうございます!元ギャルということで「自分のここがギャルだった」と思うポイントってどこですか?

 

男性②:自分は、週3で日サロ行ってました。

 

みんな:おぉー(笑)

 

男性①:僕はギャル時代、色ペン何十本も集めてた(笑)

 

みんな:………….

 

ゆくるくん:………え、なんでですか?

 

男性①:中学校の時、なんかカラフルな方が良いかなと思って。ノートとか。僕たち田舎のギャルだから(笑)

 

ゆくるくん:あー!ギャルはカラフルが好きなんですね!

 

男性③:そうっすねー、僕はもう小学生ぐらいからほぼ海に行ってナンパしてました。

 

男性②:表情が陰キャやけん(笑)

 

男性①:(笑)(笑)

 

男性③:(インタビューが)声だけでよかった。

 

ゆくるくん:(笑)(笑) はい、ありがとうございます!

 

ゆくるくん:続いての質問。なぜギャルになったのですか?

 

男性①:あまり親の愛情を受けなかったからですかね。

 

みんな:そんな…….。

 

男性①:寂しかったんですよね。本当はいつも本当はお母さんにそばにいてほしかった。

 

でも、なかなかお母さんが自分のことを見てくれなかったから、多分、世の中に対して、というか周りに対して自分の存在を知ってほしくて。

 

ゆくるくん:自分の存在を見て欲しいからギャルになったと。なるほど、深いですね。

 

 

ゆくるくん:お兄さんは何かありますか?ギャルになった理由。

 

男性②ギャルになった理由…そこにギャルの先輩がいたから。

 

ギャルって実はすんごい寂しいんすよ(笑)僕の場合も親が相手にしてくれなくて、

 

でもギャルの先輩だけはマジで大事にしてくれて。マジ感謝って感じっす。

 

 

ゆくるくん:では最後に、ちょっと難しいかもしれないですけど、お兄さんたちにとって「ギャル」とは?

 

男性①:とぅとぅとぅとぅとぅーとぅ…(突然Progress曲を歌いだす)

 

男性③:やっぱ、夢をみることじゃないですかね。自分じゃない自分になれるっていうことですよね。

 

やっぱり肌の色も変えたり、化粧をしたり。僕らはなんか寂しさも紛らわすことができる。新しい自分に成ることができるって感じすかね。

    

男性②:なるほどなー。深い。

 

男性③:夢を見させてもらいました。ギャルに。

 

男性①:僕は…絶望であり希望。

 

みんな:おぉー!

 

男性①:(ギャルになる前)絶望を見てたんだけど…。ってか絶望に片足突っ込みながら、希望に踏み出したい。

 

そうやって自分を発信していくのがギャルっていう。未来を夢見て。

 

ゆくるくん:良い言葉ですね。なるほど。ちょっと分かった気がします。

 

男性①:僕の事分かってくれました?

 

ゆくるくん:すごい分かりました。(笑)

 

男性②:僕の場合は…ふるさとかな。やっぱ、ギャルは僕の帰る場所だなと思ってます。

 

男性①:だよね!

 

バブリー:たまに戻ったりもするんですか?

 

男性②:まあたまにね。寂しいなって思ったら。

 

ギャルって、みんな見た目って思ってると思うんですけど…。(拳で心臓をたたきながら)ハートなんすよ。

 

ゆくるくん:因みになんですけど、ギャルを辞めた理由って何かあるんですか?

 

男性③:あー、就職っすね。

 

男性陣:(笑)(笑)

 

 

男性③:会社員にならないと。

 

男性②:まっる(笑)

 

男性③:そろそろやばいなと思って。

 

バブリー:なるほどね

 

ゆくるくん:就職か。

男性①:僕は親泣かせられないなと思って。

 

親がきっかけでギャルになったんだけど、やっぱ僕は親を想ってたから。親が悲しむ姿を見たくないって。

 

ゆくるくん:ギャルのままではいられないと。

 

男性①:そうですね。

 

男性②:僕はまだギャルです。見た目がそうじゃなくなったのは、そうである必要が無くなったから。

 

気持ちだなって気づいたんだで。髪染めたりとか(肌)黒くしたりとか、そんな武装とかしなくても、「俺はここにいるよ!」って。

男性①:本質だね。

 

男性②:「俺はここにいるよ、お父さん、お母さん!!!!」って素直に言えるようになったからですかね(笑)

 

男性①:これは良いメディアになるよ。

 

バブリー:すごく良い記事が書けそうです。

 

ゆくるくん:ありがとうございました。

 

ギャルになったエピソードに思わず感動する一同。元ギャルだという男性三人組に深々とお礼をし、再びギャル探しを始めます。

 

 

 

「え!ギャル探してんの?ギャルってうちのことじゃない?!(笑)」

 

スタートから1時間30分、女性の二人組が話しかけてくれました。

ゆくるくん:まずひとつお聞きしたいんですが、ご自身にとってこれがギャルだなってポイントありますか?

 

女性A :ノリ!


ゆくるくん:おお、ノリって例えばどんな感じですか?ギャルの

 

女性A :場を盛り上げる

 

女性B :静かな事でも


ゆくるくん:それはヤンキーとは違うんですか?


女性A :違うよね

女性B :ヤンキーとギャルは違う!


ゆくるくん:その違いってなんですか?


女性A :法に触れるか触れないか、かな。ギャルは法に触れない程度で楽しむ。


ゆくるくん:お2人は今ご自身のことをギャルだと思ってますか?


女性A :私は一生ギャルです。

 


ゆくるくん:ちなみになんでギャルになったですか?理由みたいなのお聞きしても良いですか?


女性A :元々童顔がコンプレックスで、どんどんメーク濃くなっていきました。でもギャル界だったら全然薄い方ですけどね。

 

女性B :うちからしたら濃いけどね。

 

女性A :服装的に元々大人っぽいのが好きだったから、この顔じゃ合わないなと思って小学校からメイクをしていました。

 

見た目が近づきずらい感じなので、仲良くなるために自分から声をかけるようにしてます。

ゆくるくん:ギャルにとって大事なマインドってなんですか?

 

女性A :人を笑顔にさせること。

 

 

ゆくるくん:最後にちょっと難しいですけどギャルとはなんだと思いますか?

 

女性B :でも別になくない?


女性A :無くね?

 

二人共:それぞれだよね。

 

女性A :まじ人それぞれ、言っちゃえばみんなギャルだよね。

 

女性B :自分がギャルだと思えばギャル。


女性A :ギャルだと思えばギャル……最強!

 

バブリー:寒い中ありがとうございました!


女性A :全然寒くないです、ギャルなんで

 

ゆくるくん:ええww

 

女性A :ギャル寒くないです。


女性B :私は寒いです。

 

 

ギャルとはマインドだという彼女たちのエネルギーに、凍えた体が少しだけあたたかくなりました。

 

時刻は21時30分。ギャルに会えるまで帰れま10のルール的にはもう帰れるはずですが、もう少しだけ粘ります。

 

「ギャル探しています〜〜!ギャルさがs…!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

突然プラカードをもつゆくるくんに、女性が突撃してき

「私〜〜〜ギャルだよ〜〜〜〜♡」

 

 

ゆくるくん:ちなみにどこらへんがギャルだと思いますか?

 

女性 :私はおばさんギャルだと思う!

 

ゆくるくん:おばさんギャル……?

 

女性 :若さを捨てきれない事がギャルだと思います!昔からギャルなので、つけまつ毛とか今もつけてます!

 

ゆくるくん:そうだったんですね

 

ゆくるくん:ちなみになんでギャルになったんですか?理由とかありますか?

 

女性 :モテるから!!

 

ゆくるくん:ああ、モテるから、ギャルはモテるんですね!

 

女性 :ギャルはモテるよ! だから今日(澤井くんを)連れて帰ろって思ってるの!

 

ゆくるくん:僕をですか??

 

女性 :それで食べちゃおって思ってる!私じゃだめ?

 

ゆくるくん:僕は好きになった女性じゃないとダメなんです!

 

女性 :好きになってくれないの?ギャルはダメなの?おばさんギャルはダメ?

 

ゆくるくん:全然そんな事ないです(笑)インタビューが先です、良いですか?

 

男性 :なんだこれは、なんだこれは(笑)

 

ゆくるくん:ギャルの定義ってなんだと思いますか?

 

女性 :自分はギャルって思ったらギャルですよ!

 

ゆくるくん:おお!

 

女性 :(バブリーに向かって)ギャルなの?

 

バブリー:私はギャルではないです、ギャルが大好きなだけです(笑)

 

女性 :てか!ええ!手が冷たい!大丈夫?

 

バブリー:今日2時間ぐらい立ってて。

 

女性 :寒かった?

 

バブリー:やさしい。

 

ゆくるくん:やさしい。

 

 

ギャルの優しさに心救われた瞬間でした。

 

 

「さてそろそろ帰るか。」と話していると目の前になんと大人気Youtuber禁断ボーイズの田中さんが。

 

どうやら動画の撮影でたまたま渋谷にいらしていたようです。

田中さん:ギャル探してんの?俺はあのお尻とモモの間のよくわかんない線まで見せてるぐらいの短パンを履くのがギャルだと思ってる

 

みんな:(笑)(笑)

 

田中さん:あとはカラオケ行ったら大体足をソファの上にこうやって座る。

 

みんな:(笑)(笑)

田中さん:いないよなそんな人(笑)

 

田中さん:あとは蛍光ピンクの帽子かぶってる。

 

田中さん:でも最近ギャルいなくない?ギャルというギャル。

 

バブリー:そうですよね。本当いなくて。

 

田中さん:あ、でも最近おったんよ!ギャルだなと思って一緒に写真撮ってもらったんだけどらみんなこのポーズ

  田中さん:どこを写したいのよ(笑)という人はいた。


田中さん、ギャルにとても詳しかったです。

 

一時は「もしかしたらこれ今日帰れないかも。」と覚悟した我々でしたが。元ギャル男性を含めて今回総勢5名の本物のギャルにお会いすることができました。本当にありがとうございました。

 

どの方にも共通して言えるのは「ギャル特有のマインドを持っているかどうか」がギャルである要素の一つだということですね。

 

 

インタビューが終わったあと、疲れているはずなのに逆に元気になっていたような気がします。

 

ギャルがもつポジティブなエネルギーに触れたからでしょうか?

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「白河の清きに魚もすみかねて、もとの濁りの田沼恋しき」

江戸時代中期、白河侯・松平定信による「寛政の改革」は民衆による強い反発を受けた。その厳しい財政改革が経済を停滞させ、文化も廃れさせたためだ。冒頭の狂歌は、むしろかつての、腐敗政治ではあったが生活も文化も豊かであった「田沼時代(老中・田沼意次の政治)」の華やかさが恋しいという民衆の本音を唄っている。

 

古くは『孔子物語』でも「水清ければ魚棲まず」と言われており。クリーンで整った環境はどうやら得てして無味乾燥としたものになってしまうものらしい。

 

(『木曽海道六十九次』より「日本橋」, 渓斎英泉, 1835-1837)

 

世界の “SHIBUYA” は、私の「渋谷」か?

 
 

ああ、そして私達の渋谷は、いつしか綺麗になりすぎてしまった。

 

気づけば109は憧れるほどまぶしく個性的なファッションのメッカから、「ちょうどいい」なんて耳障りのよろしいテーマを掲げるのデパートに堕ちてるし、セシルマクビーに至っては「ギャルは絶滅」と言って憚らない。

そして昨年にはついに我らがフォーエバー21までもが閉店してしまった。おま、「フォーエバー」じゃないのかよ。。。

 

(『「ギャルは絶滅」渋谷109のセシルが下したそ決断 一世を風靡したギャルブランドは今』, PRESIDENT Online, 2019)

それはやっぱり、誰より ”イチバン” に「ヤバい」ことが名誉だった時代から、周りからの “いいね” が「エモい」といわれるようになった価値観の変化が影響するのだろうし、

成熟してゆく日本社会を代表する国際都市として発展・発信すべきサガを背負う渋谷の都市開発とも連動しているのだろう。

 

 

「ダイバーシティとインクルージョン」と掲げているとはいえ、エッジの効いた個性たちのしっちゃかめっちゃかなカーニバル状態じゃあ、さすがに手に負えないもんな。

 

 「ヤバい」から「エモい」へ。言葉から浮かび上がる時代の変化

 

でも、そんな綺麗な「SHIBUYA」にどことなく寂しさを覚えて「もとの濁りの…」と昔が恋しくなることはないだろうか。

ここは私の好きな、あの「渋谷」なんだろうか? そうちょっぴり不安になることはないだろうか。

 

平成から令和へ、時代も人も街も目まぐるしく変化してきた。そんな諸行無常のうつしよのなかで、本メディアがフォーカスしたいのは「絶滅した」とされている「ギャル」達である。

 

 

 

「ギャル学ぜみなーる」のシラバス

 

本コラム「#ギャル学ぜみなーる」では、かつて渋谷を賑やかした「ギャル」に対する研究や考察を行いたい。

 

ちなみに筆者はギャルでもないし学者でもないただのド素人なので、

これから読者のみなさんとともにギャルについてともに学びを深め、

時には読者のみなさんからもご意見を頂戴し、

あわよくばバーチャル・ゼミナールのようなかたちで共に学びを深めたい。

あんまり叩かれたら泣いちゃうので優しく教えてくださいお願いしますなんでもしますから ()

 

なお本ゼミの目標としては、「ギャル」のもつユニークな眼差しから学べることを通して、平成/令和の時代背景や古今の渋谷の諸相、ひいては日本社会を見つめ直し、

 

これからの令和社会を生き抜くための「ギャルマインド」を獲得することができれば幸いと思っている。

 

本連載では、大学のゼミ・研究室よろしく、例えば下記のようなシラバスで進行することを予定している。

  • ギャルの文化人類学 ~ わたしから観た「ギャル」、ギャルから観た「わたし」 ~ 

  • ギャルの地域社会学 ~ 渋谷/地元のポリティクスとソーシャル・キャピタルの地域的蓄積 ~

  • ギャルの民俗誌研究 ~ 系譜学, 参与観察, インタビューそしてカルチュラル・スタディーズへ ~ 

  • ギャルの倫理学 ~ 国際正義論や現代の倫理的ジレンマをギャルはどう考えるか ~

  • ギャルの言語学 ~ 言語工学分析, 方言研究, そしてニックネームのつけ方 ~

  • ギャルの心理学・思考論 ~ いま注目すべきフレームワーク「ギャル・シンキング」とは?

 

上記は暫定的なものであるが、ようするにこれまで体系だって考察されてこなかった「ギャル」たちにアカデミズムのライトを当ててみたいと思っている。きっとその光の中で華麗なパラパラを踊ってくれることだろう。

 

 

 

 

では初回の今日は、イントロダクションから。

 

それでは、まずギャルの定義とはなんだろうか。

 

本講義ではゆとり世代ド真ん中の筆者による脱力系なんちゃってアカデミズムの方針に基づき、なんとのっけから「ウィキペディア」先生を参照してしまおう。

 

英語において若い女性を指す girl(ガール)の、アメリカ英語における俗語 gal(ギャル)に由来する外来語。

とりわけファッションやライフスタイルが突飛とみなされながらも、それらが同世代にある程度文化として共有されている若い女性たちを指す場合にも用いる。

ギャルという言葉は、1972年にラングラーよりGalsという女性用ジーンズが発売された時から広まった。また、東京においては1973年に渋谷PARCOが開店し、新宿に代わって渋谷が若者の街として流行の最先端を担うようになるという変化があった。当時、ギャルはニューファッションに身を包んだ女性を指していた。

Wikipediaより, 2020年2月26日閲覧)

 

もとは英単語に由来するが、その日英間の語感から想起される一般的なイメージはやや違うように感じる。

まったくの個人的な印象だが、海外の “GAL” はこんな感じ。

 

(左:『#GIRLBOSS(ガールボス) 万引きやゴミあさりをしていたギャルがたった8年で100億円企業を作り上げた話』,ソフィア・アモルーソ著, 阿部寿美代訳, 2015年, CCCメディアハウス / 右:映画『SEX AND THE CITY』より)

デキるキャリアウーマン的な? 私みたいな弱気な部下を、こってり育ててくれそうだ。

なんだかお金持ちで社会的なステータスも高そう。

一方の日本語の「ギャル」は、Google先生のキュレーションだとこんな感じ。

 

 

 

一部のモデルさんを除いて、基本的には若年女性層のファッション・スタイルのひとつとして位置づけられているようだ。

派手な見た目だけどバリキャリってよりは、普段からヤーシブで遊んでそーなイメージ。

 

ちなみにそのファッション類型は平成の上半期に一旦の確立をみていいらしい。下記サイトでわかりやすく(そしてかわいいイラスト付きで!)丁寧に紹介されている。

 

(左「西海岸風の『LAギャル』」, 中央「コギャル」, 右「ヤマンバギャル」, 平成ファッション振り返り【平成元年〜11年】ギャルがブームを席巻♡』, lamire編集部, 2019

 

雑に要約するなら、安室奈美恵・浜崎あゆみ(そして益若つばさ世代へ)とスター達がシーンを牽引し、『egg』や『S Cawaii!』、『小悪魔ageha』といった雑誌がブームの火を大きく育て、ガングロ・メイクの発明から着ぐるみを用いる「キグルミン」の登場、

そして女性に限らず「ギャル男」のパワーも加わって、様々なイベサー(イベントサークルの略)が日夜クラブやダンスパーティーの集客力でしのぎを削っていたという。

当時の様子を、なんとなくイメージしていただけただろうか。 

 

 

…そして、もう勘のいい読者の方ならお気づきかと思うが、

 

日本の「ギャル」にはどことなく「おふざけ」的な「若気の至り」感が付与されており、

敢えて言うならばあまり知性的でないような印象操作すら感じる。

そしてその特徴的な外見ばかりが注目されがちで、分類もあくまでそれに依るものとなっている。

なんならTwitterで検索すると、アダルトコンテンツの1カテゴリーとして性的に消費されてしまっている様子も観察できる。

 

はたして、これでいいのか??ギャルってそんな薄っぺらいもんなのか???

 

そんなはずがない。断じてない。ここは私の独断と偏見によって、絶対ない。ギャルにはもっと “”なにか”” ある。ここで諦めては学者魂が廃る。

若干の怒りと焦りで震えながら、もう少しディグってみると、なんとギャル本人が「ギャルってさ…」と語る投稿を見つけた。

 

 

(小悪魔agehaモデル 華さんのInstagramより)

 

 

 

 

「華が思うに、ギャルってさ 自分が思う”可愛い”を追求できてるのが ギャル。なんじゃないかな」

 

「 その人のセンス、「私は絶対コレ!」っていう”こだわり”だと思う!!

ギャルの価値観は人それぞれだから、自分がギャルって思えばギャルじゃない?

 

「その中でも群を抜いて”ハイセンスな人”が 皆んなの憧れや 流行りの中心になってきたよね」

 

 

ギャルの定義として外見的特徴を重視することなく、その精神性にこそギャルである本質を見出し、なにより他のギャルやひとびとをマージナライズしないように言葉遣いにも丁寧に気を配っている…! なんて…カッコいいんだ…ッ!

 

華さんだけではない。eggモデルのあやかさんも同様の発言をしている。

 

 

 

 

 ギャルの基準とは? ―もちろんメイクもそうだけど、ギャルって“生き方”のことだと思う。私の考えるギャルって、

貫くところは貫くし、芯があるイメージ。

 

あんまフワフワされたくない。ガツガツ行くのがギャル。

だからギャル同士ってぶつかることも多いんです。ギャルじゃない子は絶対裏でLINEとかでグチグチ言ってる。裏で言うのとか私は嫌なんで。

ギャルはそういうところがはっきりしている。

 

ずっと強い女性でいたいのかな。ーかっこいい女でいたい。かっこいい女の頂点でいたかった。ギャルの方が普通の清楚より強そうだし、かっこいい。

 

  

こちらでも、やはり自分の信念を貫き通す、芯のある “生き方” のことを「ギャル」と呼んでいます。

あやかさんはそのなかでも「強め」の部類で、ガツガツいく「かっこいい女」を目指してまだまだ成長していくとのこと。

 

まだ絶滅なんかして化石になっちゃあ、いねぇんだぜ。ギャル・イズ・ノット・デッド!!

 

言質はまだまだある。イマドキの若い子の間でも人気の「みちょぱ」さんは「見た目やファッションよりも、『ギャルってやっぱマインドなんです』」はっきり答えている。

 

 

 

ギャルは一般的に「チャラチャラしてる」、「勉強しないからバカ」、「ガサツで不潔」、

そして「礼儀がなっていない」といったネガティブなイメージを持たれがちだが、

 

その代わりに、頭の良い人や自分が知らない知識をもっている人に対して、

「マジ尊敬するんだけど!」などと素直にリスペクトの気持ちを表せるところがギャルの良さだ。

 

(それに)“本当の”ギャルは、同世代の子より礼儀がなってるんです!

 

モテようと思ったらギャルはやってない。

男性の要望に寄るのではなく、自分のやりたいこと、自分のしたいファッションは変えずに

“中身”で勝負してきた。

 

 

 

そしてどうやらそんな彼らの自己認知は、外野からもじわじわと認知されつつあるようだ。

その思想性や行動特性が評価され「ビジネスギャル」なんて言葉も爆誕している。

いい歳したオッサンも「ギャル」のマインドを評価しているらしい。この会社は「ギャル枠採用」でもしてるんじゃないのか?

 

 

 

 

ズバリ今日のポイントは!

 

イントロダクションの今回は、ギャルの歴史と定義について概観してみました。

ギャルは渋谷を中心に日本全体でブームとなりましたが、ファッションとしての外見もさることながら、その内面にこそ重要なものがありそうです。

 

後続の各ゼミでは、ギャル・カルチャーとして外面的特徴も汲み取りつつ、

その内面的な「ギャルマインド」とは一体どのようなものであるのか、様々な研究角度から考察してみたいと思います。

次の講義までに各自ちゃんと予習・復習しておきましょう!

 

それでは、また。

 

 

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